転職カウンセリング理論:転職におけるトランジションと4Sツール:ナンシー・シュロスバーグ【後編】



転職に役立つキャリア理論、今回はナンシー・シュロスバーグのトランジションと4Sツール【後編】をお届けします。
※前編はこちら

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転職カウンセリング理論:転職におけるトランジションと4Sツール:ナンシー・シュロスバーグ【後編】

アビリティスタッフ(提携エージェント)コンサルタント高山彩香


◆4Sとは
キャリアにおいて転機となるトランジション。シュロスバーグはその転機を乗り切るために必要なスキルを吟味するツールとして、4Sを提唱しました。
4Sとは
①Situation(状況)
②Self(自分)
③Support(周囲の援助)
④Strategies(戦略)
の4つを表します。
それぞれのキーワードに沿って、自分に何が足りていないか、また、何が有効に活用できるスキルかを分析するためのツールです。
それぞれ見てゆきましょう。


①Situation(状況)
a) 引き金(何が転機をもたらしたか)
b) タイミング(転機は早いか遅いか時期に沿ったものか)
c) コントロール(転機のうち自分でコントロールできるのはどの部分か)
d) 役割の変化(転機は個人の役割の変化を引き起こすものか)
e) 期間(長く続くものか一時的なものか)
f)  過去に同様な転機を経験したことがあるか
g) 転機に伴うストレスの程度
h) アセスメント(その状況を前向きに捉えているか、後ろ向きに捉えているか)

②Self(自分自身)
a) 変化の対処に関係する個人的・人口統計的(Demographic)な特徴
・社会経済的地位
・性別
・年齢と人生段階
・健康状態
・民族性
b) 変化対処に関係のある心理的資源
・自我発達段階(Ego development)
・物の見方・・楽観主義(Optimisum)、自己効力感(Self-efficacy)
・傾斜の度合い(Commitment)、および価値(Value)

③Suppot(周囲の援助)
a) 転機を乗り越えるための望んでいる好意、肯定、助力を得られているか。
b) 配偶者、親しい家族や友人、同僚などの援助を得られるか。
c) 持っているサポート資源のうち、この転機で失ったり、弱体化されるものはあるか。
d) 自分のサポート資源が、転機を乗り切るために有力と考えているか、不足と感じているか。

④Strategies(戦略)
・広い範囲の戦略を使っているか。
・ときどきは、転機を変化させるような行動を取っているか。
・ときどきは、転機の意味を変えるように試みているか。
・ストレスを楽々と切り抜けるように試みているか。
・何もしないほうが良いときがどんなときか知っているか。
・目前の課題に応じて柔軟に戦略を選択できると感じているか。
・これらをすべて考慮したうえで、戦略の程度はどのくらいか。

これら4Sを通じて自分自身の転機の状況を分析することで、転機に対処できる資源と脆弱な資源を明らかにすることが出来ます。
その上で必要で有効な資源は強化することが出来るとシュロスバーグは考えます。
自分の持つ資源を強化するということは、新しい戦略を取るということです。
たとえある転機がコントロールできないものであったとしても、転機をどう扱ったらよいか、その方法はコントロールが出来ます。
自分の資源すなわち、4Sを強化していくことが転機を乗り切る解決法となるのです。


編:アビリティスタッフ株式会社
転職・採用支援・ヘッドハンティングコンサルタント 高山彩香
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