サニーハンセンの統合的ライフプランニング理論:キャリアの心理学ガイド



こんにちは転職インサイトです。

本日も転職メディア「アビリティライフ」から転職に関する興味深いテーマをお届けします。

今回はサニー・ハンセンのキャリア理論についてお届けします。



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こんにちは。アビリティスタッフ・コンサルタントの高山彩香です。
今回は、私も非常に参考にさせていただいている「統合的生涯設計(統合的ライフプランニング」という理論を打ち出した、サニー・ハンセン女史について取り上げます。
サニー・ハンセン L.Sunny Hansen:ミネソタ大学名誉教授。キャリア・カウンセリング、キャリア教育、多文化間カウンセリング等を専門領域とし、特にアメリカにおけるキャリア・カウンセリングの発展に非常に大きく貢献した。論文や著書などの業績は250を越えるが、代表的な業績としては、アメリカ政府からの助成金を得て開発した、男女双方にとってのキャリア・オプションを広げるための革新的なプログラムBORN FREE、そしてキャリアを職業のみならず、家庭、余暇、生きる意味、社会における役割などが有機的に統合されたものとする「統合的ライフ・プランニング」が挙げられる


◇社会の共通の善(the common good)を目指す。


サニー・ハンセンのキャリア理論を要約すれば、「個人の才能を生かす先に、社会の共通の利益を追求する」ということになります。
私達、ヘッドハンターや職業的キャリアカウンセラーと呼ばれる人たちは、得てして、キャリア問題の解決を、利益を求める企業と、個人としての成功を求める被雇用者とのマッチング求めることが基本になりがちです。
もちろんそれは、悪いことではないのですが、得てして、企業サイドから見て見れば、あくまで企業の利潤を最大化するための合理的な能力を持った個人を求め、
個人は、自分の能力成長の最大化の数字的な確認として高額な報酬であったり、自己の満足を見たすためのポジションを求めることに執着する傾向があります。

サニー・ハンセンは、そのような「狭い視野」での成功を求めるような、キャリアカウンセリングをするのではなく「広い視野」でのキャリアの発達を目指す、そんなサポートをキャリアカウンセラーはするべきだと主張したのです。
広い視野とは、自身のキャリアの発達が社会のなんらかの側面で貢献出来る、社会の共通の善(the common good)になるような目標を持つということです。
例えば、日本では少子高齢化が社会問題となっています。
個人は、自分自身の才能を伸ばし、金銭的な安定を得ながらも、自分自身の職業活動が、少子高齢化問題の改善に役立つようなキャリアを発達させていくことが、結果的に社会は安定し、キャリアを通じての個人の幸福に繋がる。
このような考えを主張したのが、サニー・ハンセンの統合的生涯設計です。本来ボランティアや政治行政などの分野であった社会問題と個人のキャリア発達を結び付けたのが大きな特徴になります。

◇益々注目される統合的ライフプランニング


サニー・ハンセンの「統合的ライフプランニングが発表されたのが1997年。もう20年以上も前になります。
ところが、彼女の理論は古くなるばかりか、近年益々大きく注目されるようになっています。
そこには、最近も英国のEU離脱が大きな話題となっていますが、グローバル化のうねりの中で、個人の労働問題が、社会の問題に密接に関わって来た背景があります。
その英国で言えば、移民と労働の問題です。その他には、インターネット産業と旧型産業の対立、人種、男女のジェンダー問題など、
職業がボーダレスになる中で、個人のキャリアと社会の問題がもはや切り分けることが不可能になって来ました。
そんな中、一人ひとりが、自身のキャリアの中で、社会に貢献するようなキャリアを積むことで、社会に貢献しようとする姿勢が、大きな注目を浴びているのです。

職業は目の前の生活を支えるものであり、得てして個人主義的になりがちですし、ある程度の金銭的な安定を求めるのも自然なことかと思います。
そんな中、その人の能力が一番輝きながら、社会にも貢献出来るとしたら、こんな望ましい状況はなないことでしょう。
特にプロとしてのキャリアカウンセラーは、大きな視野を持って、個人の方にキャリアのアドバイスをしたいものです。 そんな風に考えさせられるのが、サニー・ハンセンの理論なのです。

次回、統合的ライフプランニング理論について、内容に踏み込んで、ご紹介出来ればと思います。


文:アビリティスタッフ・コンサルタント 高山彩香
出典:アビリティライフ(アビリティスタッフ株式会社)
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