本家フランス版名画「昼顔」を復習して、上戸彩・斉藤工の昼顔を観に行こう。


映画化が話題の昼顔。今回は日本版昼顔ではなく、フランス映画の昼顔を紹介した記事をご紹介します。

本家フランス版名画「昼顔」を復習して、上戸彩・斉藤工の昼顔を観に行こう。




さて、いよいよ上戸彩ちゃん、斉藤工くんの昼顔・映画版、公開始まりましたね!

https://www.toho.co.jp/movie/lineup/hirugao-movie.html[/caption]

決して、もう二度と。せめて、もう一度。

ああ~また出逢ってしまうんですね~。

「昼顔」衝撃の結末
決して出会ってはいけない二人の、
運命の歯車が動き出す―


動き出しちゃうかあ~!
私は、まだ見ておりません!ですが、かなりの衝撃の結末で、泣ける、考えさせるという感想を聞いています・・。うーん、楽しみです!

さて、そんな楽しみな昼顔・映画版なんですが、今回は、昼顔を映画館に見に行く前に、昼顔のモデルとなったフランスの名作、フランス映画版「昼顔」をおさらいしておこう、という企画です!

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本家フランス版名画「昼顔」を復習して、上戸彩・斉藤工の昼顔を観に行こう。



まずはフランス映画版、昼顔・主演のカトリーヌ・ドヌーヴの美しい画像とともにストーリーをご紹介。
そして、アビリティスタッフ提携の腕利きエージェントにして世界の映画通、ジェームズEとの対談でフランス昼顔の魅力に迫りたいと思います。


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『昼顔』(ひるがお、フランス語: Belle de jour, 「三色朝顔」「日中の美女」「昼間に稼ぐ娼婦」の意)は、1967年のフランス・イタリア合作映画である。ルイス・ブニュエル監督作品、原作はジョゼフ・ケッセルの同名小説である。第28回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞である金獅子賞を受賞した。主演・カトリーヌ・ドヌーヴ。


ストーリーは謎めいた森の中で馬車に乗った若い夫婦のシーンから始まる・・。



医師のピエールとセヴリーヌ。二人は仲の良い夫婦でお互いに愛し合っていた。
ただひとつ大きな問題があった。
妻のセヴリーヌが不感症だったのだ。
彼女は優しく紳士的な夫を心から愛しながらも、一方で満たされず、マゾヒスティックな欲望の空想に悩まされていた。




ある時、友達との会話の中で、パリに主婦が売春をするような館が存在することを知る。セヴリーヌは夫を愛しながらもその館に異常に関心を持ってしまう自分自身に不安を抱く。




そんなセヴリーヌの心の奥底の闇を見抜いた友人の男性から、パリの高級売春宿「アナイスの館」の存在と場所を知らされる。




不安を感じながらも、セヴリーヌはついに「アナイスの館」に向かってしまう・・。





アナイスの館の女主人に気に入られ、ついにセヴリーヌは高級売春婦として働くことになる。





夫にバレないよう、夕方5時までには自宅に帰らなければならない。そう告げたセヴリーヌには昼間に咲く花、「ベル・ドゥ・ジュール(昼顔)」の名前が与えられた。





館に来る客は変態ばかり。ところが最初は不安だったセヴリーヌだが、やがてそれを楽しんでいる、アブノーマルな新しい自分を発見してしまう。

一方、不思議なことが起こる。館で働き始めてから、夫との間の不感症が改善し始めたのだ。
夫との愛情がより深まり、念願の子供も持てるかも知れないと喜ぶ二人。





しかし、このためにますます彼女は秘密の仕事にのめり込んでいく。





そして。

ある時、ヤクザな若い男がお客となり、彼女を気に入る。
セヴリーヌも粗野な彼に好意を持つが・・。
やがてそれがとんでも無い悲劇と結末に繋がって行く。





以上、結末はぜひ本編をご覧になって下さいね!

高山彩香(アビリティスタッフ・コンサルタント)と映画通ヘッドハンター・ジェームズEが昼顔(フランス映画)を読み解く!(ややネタバレあり)


※ジェームズE:パートナー提携をしている国際的に活躍するヘッドハンター。


高山:ジェームズ、日本の上戸彩ちゃんの昼顔映画版、いよいよ公開しましたね。注目度も高いけど、かなりお客さんも入っているみたい。

ジェームズ(以下J):友人が奥さんと一緒に二子玉川の映画館に見に行ったそうだけど、ものすごい入りだったみたいだよ。そしてほとんどが女性で、男性の彼はかなり浮いていたみたいだ。

高山:とにかくやっぱり主婦の方に人気みたいね。内容もかなり衝撃のエンディングを含め面白いみたいだけど・・今度ぜひ見に行ってみたいけど、その前に今回は本家フランスの「昼顔」をおさらいしておこうってことね。

J:カトリーヌ・ドヌーヴの美しさが際立つ、1967年ヴェネチア国際映画際金獅子賞の名作だが、本当にこれは素晴らしい映画だよ。これぞフランス映画のエッセンスが詰まった伝説の名画と言っていい。もしまだ未見の人はぜひ見て欲しい。

高山:とにかくカトリーヌ・ドヌーヴが、綺麗よね。髪型もファッションもパリの街並みも素敵で・・。あと香水とか革靴とか、センス良い小物の使い方もとっても印象的だったな。

J:性的倒錯やマゾヒズムといったテーマも含む映画だから、革のコートに艶々の革靴、小物までフェティッシュなアイテムとして素晴らしかったね。もともとフランス小説や映画は心理的描写にこだわった作品が多いけど、この時代らしくシュールレアリスムの影響も受けて今見ても非常に斬新というか、人間追求やアートへの貪欲さが凄まじい。

高山:主婦売春っていう重いテーマで、際どいシーンもあるにはあるんだけど、卑猥な感じはしなかったな。

J:人間の性癖をコメディーのように笑いで捉えている感じの作品ではあったね。それに際どいテーマなのに設定や心理描写が見事にされているから、全く違和感なく共感すら出来る作品になっている。

高山:お金持ちで豊かなのに何故か売春に走るという動機がちょっと説得力あったよね。自分のためであり、夫のためであり・・。

J:この人がまさか売春・・というのは日本だと、東電OL事件というセンセーショナルなのがあったよね。なぜこの人が、売春などいう行為に走るのか。一見想像も出来ないが、多くの女性が「私も東電OLだ」と感じたように、実は女性にとって普遍的なテーマであったりする。この昼顔も多くの女性が「私もセヴリーヌだ」と感じたんじゃないかな。
※東電OL事件・・1997年、東京電力の幹部社員だった女性が渋谷区円山町のアパートで殺害された未解決事件。このエリート女性が昼間の仕事をした後、夜に売春をしていたことでセンセーショナルな憶測を呼んだ。

高山:うぅ・・その事件かあ。ジェームズいろいろ詳しいね。渋谷ということもあってアビリティスタッフもその事件に関心ある人が多いけど、ちょっとそれは昼顔とは違って重いなあ・・。

J:共通しているのは、どちらも多くの女性の共感を呼んだ、ということだよ。

高山:映画の展開は、実際の時間の流れとセヴリーヌの妄想が交互に流れるような展開よね?ちょっと妄想のほうは激しい描写もあるので上のストーリー紹介では外したけど・・重要なシーンよね。

J:もちろん。無意識の欲求を現していて、そしてマルキド・サドやバタイユの流れを汲むフランスお得意のエロティシズムな世界観だ。ただ卑猥でなく、それを本当に美しく映像で芸術に昇華させている。カトリーヌ・ドヌーヴは若いときにもサドの悪徳の栄えの映画版にも出演しているぐらいだから自信のある演技をしている。彼女の演技力が夫への愛情と自分の欲望の葛藤に苦しむ姿を見事に表現しているよね。上戸彩もこれぐらいやってくれるといいんだけど・・。

高山:さっきも話に出たけど、日本版とは違って誰か特定の相手がいる不倫がテーマ・・ではないお話よね。でも純愛映画なのは共通しているのかな。と思ってるけど。

J:そう、純愛映画でもある。けどこのフランス版は幼少期のトラウマから抜け出して、本当の自分の性癖を見つけるという・・それにより夫と本当に繋がることが出来るという・・自分の内面発見のテーマでもある訳だ。

高山:あまりネタバレになるから言えないけど、悲劇と言えば悲劇だけど、転んでもただでは起きないって感じのラストはさすがよね。

J:日本版の昼顔を通して日本の主婦達もフランス人のように自分の新しい内面を探り始めているとしたら・・日本の夫たちにとっては怖い話だね。笑 そして今映画館は主婦で大盛況なのだから・・。

高山:うーん、昼顔ブームから日本でも不倫する妻が急増しているらしいし。笑

J:映画の成功でまた火がついてしまうかも知れない。日本の夫たちは、明日から奥さんの行動に注意、だな。笑





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