「プロティアン・キャリアの正体」変幻自在なキャリアを積むための7つの定義|ダグラス・ホールのキャリア理論③



前回に引き続き、ダグラス・ホールのキャリア理論を取り上げます。

今回はダグラス・ホールが提唱した「プロティアン・キャリア」の内容につきまして。




伝統的な価値観の変化の中で、ホールが主張した変幻自在なキャリア=プロティアン・キャリアの具体的な中身とは以下のようなものでした。


プロティアン・キャリア

◇プロティアン・キャリアとは


1.キャリアは組織によってではなく、個人によって管理される

2.キャリアは生涯を通じた経験・スキル・学習・転機・アイデンティティの変化の連続である。

3.発達とは次のものである。

継続的な学習
自己思考的
関係的
仕事のチャレンジにおいて見出される



4.発達とは必ずしも次のものではない。

公式の教育・研究
再教育・研修
昇進



5.成功の決め手は次のように変わって来ている。

「いかに知るか」から「いかに学ぶか」へ
職務保証からエンプロイアビリティへ
組織内キャリアからプロティアン・キャリアへ
働く自己から全体としての自己へ



6.組織は次のようなものを提供する

挑戦しがいのある職務
発達的な人間関係
情報とその他の発達的資源



7.目標は心理的成功


プロティアン・キャリアとは、キャリアとは組織によってではなく個人の意思や目的に応じて形成されるものなのです。

また、個人の欲求や社会の移り変わる状況に応じて、自己の志向に応じて変幻自在に変化して形成されていくものでもあるとホールは主張したのでした。

ダグラス・ホールが定義したこの7つのプロティアン・キャリアの定義、これらは変化の激しい現代にあっても益々求められる姿勢ではないでしょうか。

変化に対応するというのは生命が厳しい生存競争に生き抜くために必要な要素であり、プロティアン・キャリア=変幻自在なキャリアは、先の見えない時代に最も必要とされるキャリア人としての姿勢と言えるでしょう。

そしてゴールや評価は他人からそして物質的になされるのではなく、本人の心の中だけで到達することが出来るのです。


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